気象予報士の視点から科学的に捉えた地球温暖化問題の真相を追究。 地球温暖化を信じて疑わないあなたの耳元に聞こえる悪魔のささやき。それでもあなたは温暖化信者でいられるか?温暖化対策は税金の無駄遣い。即刻中止を!!! Stop"Stop the global warming."!!
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下の図はウィキペディアの日本語版から引用した温室効果の説明として行われているものである。数値の細かな違いはあるがどこでもこのような説明が行われている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%A9%E5%AE%A4%E5%8A%B9%E6%9E%9C
地表から放射された赤外線が温室効果ガスに吸収されこれが地表へ向かって再放射されるため温室効果ガスがない場合よりも地球表面が高温に維持されるというのが共通に見られる説明である。しかしこの説明には大きな問題が指摘されている。
TheorySurgeryは「温室効果ガスの分光学:励起状態ダイナミクス」の中で以下のように述べている。
『地表放射を吸収し振動励起した分子は、大気中の99%を占める窒素や酸素などの赤外不活性分子の衝突により消光されます。これは振動励起の自然放射の寿命がミリ秒と比較的長いために[1]、一気圧の大気下における分子との衝突頻度の時定数の方が140ピコ秒と圧倒的な速さで衝突するため[2]、放射過程以外にも無放射緩和過程による失活チャンネルが重要になるものと考えられます。ここで無放射緩和過程のメカニズムとしては、分子衝突によるエネルギー移動などによって、振動励起分子のエネルギーが他の分子の運動エネルギーとして分配されるといったことが考えられます。』
つまり赤外線を吸収して励起した分子が赤外線を再放射する前に他の分子と衝突してしまうため、再放射が起こるよりも他の分子(ほとんどが赤外不活性分子)の運動エネルギーになる確率が圧倒的に大きいということだ。したがって温室効果理論のいう「大気からの再放射で地表を暖める。」というのは現実には極めて起こりにくい現象である。また分子間衝突が起こるからこそ大気は一様に暖まるのである。温室効果理論をそのまま適応すれば赤外活性分子のみが暖まり、窒素や酸素は低温のままという温度の不均一状態が出現することになる。どちらの考え方が現実を反映しているかは言うまでもない。
また地球環境研究センターの江守正多はQ&Aココが知りたい温暖化の中で「二酸化炭素が増えると温室効果が増えることの「証拠」」として以下のように述べている。
『仮に、地表から放出された赤外線のうち、二酸化炭素によって吸収される波長のものがすべて一度吸収されてしまおうが、二酸化炭素が増えれば、温室効果はいくらでも増えるのです。なぜなら、ひとたび赤外線が分子に吸収されても、その分子からふたたび赤外線が放出されるからです。そして、二酸化炭素分子が多いほど、この吸収、放出がくりかえされる回数が増えると考えることができます。図2は、このことを模式的に表したものです。二酸化炭素分子による吸収・放出の回数が増えるたびに、上向きだけでなく下向きに赤外線が放出され、地表に到達する赤外線の量が増えるのがわかります。』
(a) 二酸化炭素分子は、赤外線を吸収するだけでなく放出する
(b) 赤外線を吸収・放出する二酸化炭素分子の量が増えれば、地表に届く赤外線は増える
http://www-cger.nies.go.jp/qa/4/4-1/qa_4-1-j.html
現実には起こる確率が少ない再放射で温室効果を説明したばかりでなく、まるで無限にエネルギーが生み出されるような書き方である。仮に江守が言うように何度吸収放射を繰り返したとしても捕捉されるエネルギーは最初の1回目の分だけで、総量は変わらない。この文章を素直に読めば立派な第1種永久機関である。以前より近藤邦明(大気温度はどのように決まるか)やTheorySurgery(大気化学の常識は光物理化学の非常識:温室効果ガスによる再放射の妥当性)に指摘されているにもかかわらず、いまだに訂正がないところを見ると意図的なウソかよほどの恥知らずであろう。
次に上のウィキペディアの図にはもうひとつおかしな点が指摘されている。それは地表面からの赤外線が赤外活性分子に吸収されたあと宇宙空間だけでなく再び地表面方向に向かっていることだ。これは上空の低温の大気からより高温の地表面に熱が移動していることになり、明らかに熱力学第2法則に違反している。すなわち第2種永久機関に相当するという指摘がなされている。
Gerhard Gerlich and Ralf D. Tscheuschner, arXiv:0707.1161v3 [physics.ao-ph](2007)
Falsification Of The Atmospheric CO2 Greenhouse Effects Within The Frame Of Physics
確かに図で緑色の矢印はきれいな円を描いており、永久機関と呼ぶにふさわしい説明図である。
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COMMENT
我が意をえたりです。
熱収支が太陽放射の100よりも大きな数値で回っており、エネルギー保存の法則に反すると考えていました。
TKHモデルを知り、その通りだと感じ入りました。
しかし、公的な研究センターが理論を撤回しない
のは???
学者は学問に誠実であれ。
>ただ太陽放射からのエネルギーというのは限られているのでこのエネルギーだけで現在の地表気温が維持できるかどうかは不明である。
大気システム内でオゾンと紫外線との反応のような
分子同士の反応が起こっていて熱が発生しているとか。(それこそトンデモの世界になってしまいますね)
Re:我が意をえたりです。
>熱収支が太陽放射の100よりも大きな数値で回っており、エネルギー保存の法則に反すると考えていました。
それはすごいですね。私はこの論文を読むまでまったく気づきませんでしたが、この論文とは別に「永久機関」であることを独自に主張されていた方もおられるようです。この論文では「永久機関である」と明言しています。またもうひとつの誤りとして「矢印の物理学的な意味が不明」ということも指摘されています。つまり地表面と大気の双方向の矢印は「放射」なら起こりうることですが、そのほかの矢印は明らかに「熱移動」をあらわしています。ここに大きな誤り(トリック)があると考えられます。
>TKHモデルを知り、その通りだと感じ入りました。
恐れ入ります。(笑)これは代わりのモデルとして提案したものです。近藤さんとも意見を交わしたのですが結論は得られていません。ただ現行のモデルが間違っていることは確かです。
>学者は学問に誠実であれ。
昨日、日本地球惑星科学連合大会に参加してきたのですが、私の拝聴したセッションではそうそうたるメンバーが二酸化炭素温暖化説に異論を唱えていました。確実に潮目が変わりつつあることを実感してきました。私のような者の役目は終わったと思います。
http://earth.jtbcom.co.jp/session/J235.htm
正しい温室効果理論
あとは、「ただ太陽放射からのエネルギーというのは限られているのでこのエネルギーだけで現在の地表気温が維持できるかどうかは不明である。」
を検証すればいい。
(47+23)の熱を加えて大気量全体がー18℃から何度上がるか。
つぎに温度勾配を湿潤減率をもちい地表面の温度産出。
別の疑問として、反射率30が正しいのかどうかが
あると思います。
トラックバックさせてもらいます。
Re:正しい温室効果理論
>TKHモデルはまったく正しいと思います。
ご賛同いただきありがとうございます。これは、現行モデルの代案として提出したものですが、まだ結論には至っていません。近藤さんとも議論をしたのですが、なかなかわからないところも多く保留事項になっています。参考になるかどうかわかりませんが、現時点での私の考えを述べておきます。
一般的な説明では大気の熱伝導率が非常に小さいため「放射平衡」ということで熱の収支が説明されていますが、もともと気体の射出率はそれほど高くなくそれを「仮想黒体」に見たてたことが、誤りであると考えています。
大気が暖まる場合、A地表面から熱を受け取る場合と、B大気内での熱の移動のふたつがあります。Bの場合は熱伝導率が低いため一般的な考えでは「放射」が主体という考えだと思うのですが、私はこの場合の主役は「対流」だと考えています。問題はAの場合ですが、確かに地表面や海水面は黒体に近似できますので「放射」は起こると思います。しかしこの場合でも「伝導」や「対流」も熱の移動においてかなりのウエイトを占めていると考えています。根拠は本文中で引用した論文のなかのWoodの実験や日向に置いた車の中の空気が暖まる話の中に述べてあります。地表面に接していた大気が暖まると対流が起こり周囲や上方から冷たい空気が流入してくる。これによって地表面との温度勾配が保たれるため効率よく伝導が行われ、結果的に多くの熱を移動させることができる。というのが私の現在の一応の理解です。
まだ定性的な仮説の段階ですので、定量的には考察する余裕がありません。というかその能力もありません。(笑)
>別の疑問として、反射率30が正しいのかどうかが
>あると思います。
先日の学会でも「CO2」や「温室効果」という言葉がほとんど聞かれず、「宇宙線」「太陽」「雲」というキーワードでアルベドの話が多かったです。
>トラックバックさせてもらいます。
ありがとうございます。というか来てませんが・・・・リンクでしょうか?
本当の不都合な真実
この記事を読んで、正直難しくて分らないところもありましたが、全体的にはその通りだと思いました。ここで一つ質問があります。
>赤外線を吸収して励起した分子が赤外線を再放射する前に他の分子と衝突してしまうため、再放射が起こるよりも他の分子(ほとんどが赤外不活性分子)の運動エネルギーになる確率が圧倒的に大きいということだ。
とありますが、運動エネルギーが高くなっても温度は上がらないのですか。気体分子の運動が大きいと温度が上がると習った覚えがあるのですが。
Re:本当の不都合な真実
>中学のころから環境問題(特に地球温暖化)に興味を持ち始め、最近はいろいろな本やインターネットで調べています。おすすめ書籍にある「正しく知る地球温暖化」と「地球温暖化」も買って読みました。
高3生さんの年代で新聞・テレビの報道を冷静に受け止めて、自分で考えることができるというのは素晴らしいことです。環境問題に興味をもたれているとのこと、赤祖父先生も書かれていましたが温暖化問題などよりもっと大切な本当の環境問題があります。報道に惑わされずそちらの方をしっかりと見据えてこれからもがんばってください。
推薦図書をお読みいただいたとのこと、ありがとうございます。フレッド・シンガーの本も今は日本語訳が出ておりこれも一度読まれるといいと思います。邦名「地球温暖化は止まらない」です。この本はレベルも高いですが、値段も高いので(2520円)図書館で借りる戦略がいいかと思います。
>>赤外線を吸収して励起した分子が赤外線を再放射する前に他の分子と衝突してしまうため、再放射が起こるよりも他の分子(ほとんどが赤外不活性分子)の運動エネルギーになる確率が圧倒的に大きいということだ。
>とありますが、運動エネルギーが高くなっても温度は上がらないのですか。気体分子の運動が大きいと温度が上がると習った覚えがあるのですが。
はい、おっしゃるとおりです。この部分は「上層の赤外活性分子が地球の赤外放射を吸収し地表面方向に向けて再放射をし地表面付近の大気を温める」という温暖化論者の主張に反論したものです。↓のURLがIPCCのサイトから引用した温室効果の説明図です。この「右上に書かれている説明が間違いである」という意味です。
http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/075629efafbc0b8e3d4cca9c7560fd09/1246701506
上層の低温大気の吸収したエネルギーが再放射によって遠く離れた地表面の大気を温めることはない(熱力学第2法則)。再放射は起こらず酸素や窒素にエネルギーを与えることによって大気が均等に温まるようになるという意味です。
お礼
TKH とはなんですか?
二酸化炭素温暖化説は大嘘!掲示板
http://otd12.jbbs.livedoor.jp/323440/bbs_plain
では TKH モデルの議論をするのは好ましくない模様なので、こちらで質問させていただきます。
TKH とはなんの略称ですか?
TKH モデルのさらなる発展、応援しております。
Re:TKH とはなんですか?
某掲示板(笑)と同じ名前で出てきていただきありがとうございます。
» TKH とはなんですか?
『以上このモデルはTheorySurgery、近藤邦明などの議論をもとに組み立てられたものである。今のところ私自身は最も受け入れやすいモデルと考えているが、真実はわからない。おかしな点があればご指摘いただきたい。』
と記してありますようにTheorySurgery、近藤、はれほれの頭文字をとったものです。ただ彼らとの議論を私が解釈して勝手に作ったものですので両氏は関与しておりませんし、名前の由来についてもご存じかどうかはわかりません。当時は「局所熱力学平衡」(LTE)に関して理解が不足していましたのでこのような形になりましたが、今でも正解はよくわからないというのが正直なところです。
TKH お答えありがとうございます
TKH に関する返答、どうもありがとうございました。すっきりしました。
答えていただいたこと、某掲示板で話しますが、はれほれさんの意に沿わない話し方になると思います。ですから、はれほれさんご自身でも某掲示板で一言言っていただければと思います。私に遠慮なく、って遠慮するわけないのは知っていますが。
で、LTE ですか…。某掲示板で以前盛り上がっているのを発見しました。はれほれさんも議論に加わっていましたね。LTE
は見かけによらずけっこう難しいですよね。もちろん腰を落ち着けて勉強すればだれでも理解できるし、要領の良い人(私は違います)は字面を読んだだけで納得してしまうけど、難しいものは難しい。。
でも、せっかくだからがんばって理解してください。LTE 、そして、キルヒホッフの法則はとてもおもしろい話だし。
あと、これはホントに大きなお世話ですが、ちょっとだけ忠告を。
もしご自身の理論に自信のない部分があるのなら、それなりの言葉遣いをされた方が良いです。
もちろん、温暖化論をくさすアジ演説が目的ならかまいませんが、真剣に科学に取り組もうとしている人が読んだ場合は混乱の元です。
自信のない部分の残る理論をブログで世に問うことは別に恥ずべきことではありません。ですが、それを根拠に「大きく破綻し、崩壊を始めた」などとやるとまずいでしょう
(性格の悪い私としては、アジ演説に引っかかったひとも含めて大笑いできるので、大歓迎ですが)。温暖化論批判は別エントリで派手に行い、科学を論じるエントリと分けた方が、有意義な議論にはなりやすいと思います。
TKH モデル、どうぞ、がんばって育てていってくださいね。