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悪魔のささやき

気象予報士の視点から科学的に捉えた地球温暖化問題の真相を追究。 地球温暖化を信じて疑わないあなたの耳元に聞こえる悪魔のささやき。それでもあなたは温暖化信者でいられるか?温暖化対策は税金の無駄遣い。即刻中止を!!! Stop"Stop the global warming."!!

   

「地球温暖化神話」の創り方

 2012年3月23日の朝、朝食を取りながらラジオを聞いていると「地球温暖化によって九州、沖縄の気温が100年で○○℃上昇し、桜の開花は△日早まっているという気象台の発表があった」(私の大雑把な記憶ですのでこんな感じの文章でしたが、一言一句正確に描写している訳ではありません)というローカルニュースが流れた。驚いた私は報道の元となった気象台のレポートを検索。そして再び驚愕。
 
「九州・山口県・沖縄の気候変動監視レポート 2012」の公表について 
 
気象台の発表よりNHKの報道に問題があるのではないかと考え、まず地元のNHK放送局に下記の文面で質問状を送った。
 
『3月23日午前7時ごろのラジオ第一放送のニュースで「九州・山口県・沖縄の気候変動監視レポート 2012」を取り上げる際に、「地球温暖化によりうんぬん(観測結果をつなげる)」という断定的な表現がありましたが、気象台のレポートを見るとそのような断定的な表現はしていません。
http://www.jma-net.go.jp/fukuoka/gyomu/osirase/houdou20120322.pdf
「長期的な気温上昇には、地球温暖化や都市化のほか、自然変動が影響していると考えられる。」となっています。なぜ事実を曲げてまで断定的な表現をしたのでしょうか?これに限らず地球温暖化に関するNHKの歪曲報道は目に余るものがありますが、なにか意図的なものがあるのでしょうか。お答え願います。』

地元の放送局からは1週間後にようやく返事が来た。それも早い話が「福岡放送局に訊け」ということであった。仕方なく同様の質問を福岡放送局当てのメールフォームに書き込んで再送した。
福岡放送局は迅速な対応だったが、調査不足のため数度のやりとりがあり、何度もメールフォームに住所氏名等を書き込むのは面倒極まりなく最後は強い口調で調査を依頼したところ最終的に次のような回答を得た。
 
『何度もメールいただきすみません。
6:25からのローカルニュースでこの話題を取り上げていました。
ニュースの表現は、「地球温暖化にともなって、九州と山口の年間の平均気温は、(中略)上昇していることが、気象台の調査でわかりました」としています。
「地球温暖化にともなって」としたのは、気象台の説明の中で、それが最も大きな原因とされたためです。とは言え、気象台がそれ以外の原因も考えられるとしている中では、舌足らずな表現だったかも知れません。本来は、「地球温暖化や都市化などにともなって」、などと、ほかの原因もあることを明記する方が、よりわかりやすかったと思われます。このニュースは、長期的に九州・山口・沖縄の気温が上昇していることを伝えたかったもので、事実を歪曲する意図はありません。』
 
要するに気象台に取材した際に「地球温暖化が最も大きな要因という説明だった」ということである。原本のレポートにはそんなことはどこにも書いていないので事実を確認するためにこんどは福岡気象台に下記の質問を送った。なお気象台のレポートでは気温上昇の要因のひとつとして「自然変動」を挙げており、ここで言う「地球温暖化」とは二酸化炭素排出による人為的温暖化を指していることは明白である。
 
『お忙しいところ申し訳ありません。3月22日発表の上記資料について質問します。
私の聞いた3月23日NHKラジオ第一放送の7時前後の放送では「地球温暖化のために観測されたいろいろな現象(桜の開花の早まりや、気温の上昇など)が起こっている」と放送されていました。非常に驚いて、次のような質問をNHKにしました。経過は省略しますが、3月30日にNHK福岡放送局から最終的に下記のお返事をいただきました。
略(NHK福岡放送局の回答文をそのまま転記)
『「地球温暖化にともなって」としたのは、気象台の説明の中で、それが最も大きな原因とされたためです。』とありますが、これは事実でしょうか?またもし事実なら自然変動や都市化の影響が認められるなかどのような手法でそれらの影響を定量的に取り除き、地球温暖化の影響が最も大きいとされたのでしょうか?ご回答よろしくお願いします。
略(氏名、住所、メールアドレス)』
 
気象台からは以下の回答がすぐに返ってきた。
 
『略
当件につきまして、以下のとおり回答させていただきます。
九州・山口県の平均気温の上昇には、地球温暖化や都市化のほか、自然変動が影響していると考えられ、22日の発表でもそのように説明させていただきました。
「自然変動や都市化の影響が認められるなかどのような手法でそれらの影響を取り除き、地球温暖化の影響が最も大きいとしたのか」というご質問ですが、
今回のレポートでは、九州・山口県の平均値は、福岡など都市化の影響が大きいと考えられる地点のデータも含めて単純に平均を計算しただけですので、
要因ごとにどれだけの寄与であるのかといったような定量的な評価までは行なってません。
地球温暖化は九州・山口県といった局地的な現象でなく、世界全体の温度上昇の話ですが、陸上気温ばかりでなく、地球表面の7割を占め熱容量の大きな海洋においても、
海面水温や海洋内部の貯熱量が長期的に増加しており、九州・山口県の気温上昇の重要な要因の一つであると考えられます。レポートでも九州・沖縄周辺の海域における
海面水温の上昇が世界全体の海面水温の上昇率よりも大きいことを指摘しています。
ただ、九州・山口県の気温には地球温暖化以外に都市化や自然変動など他の要因も影響していますので、今回のレポートの平均気温を解釈する際にはその点に留意していただく必要がありますが、22日の報道発表の際には舌足らずの説明だったかもしれません。ご迷惑をおかけして、申し訳ありませんでした。
お詫びいたしますとともに、今後も気象台が発表する情報等をご利用いただきますようよろしくお願いいたします。』
 
どうも、すっきりしない。何を「ご迷惑をおかけした」とか「お詫びする」とか言うのだろうか?何度も読み返してやっと納得がいく理由を推定できた。気象台の回答者は「私が驚いた」理由を「こんなに地球温暖化が進んでいたのか!」と誤解したようだ。(笑)しかし「地球温暖化の影響が最も大きいと説明したのどうか」という質問の核心部分については当たり障りのない回答で答えになっていない。それで再び次のような質問を送った。今度は私の立場を明記して。
 
○○ 様
お忙しい中ご回答ありがとうございました。
『九州・山口県の平均気温の上昇には、地球温暖化や都市化のほか、自然変動が影響していると考えられ、22日の発表でもそのように説明させていただきました。』
■私の最初の質問の答えとしては取り上げた三つの中で「地球温暖化が最も大きな要因」という説明は会見でされたのでしょうか?それともNHK記者の誤解でしょうか?お答えからはよくわかりません。
 
『今回のレポートでは、九州・山口県の平均値は、福岡など都市化の影響が大きいと考えられる地点のデータも含めて単純に平均を計算しただけですので、要因ごとにどれだけの寄与であるのかといったような定量的な評価までは行なってません。』
■それならば「地球温暖化が最も大きな要因」などとは軽々に言えるはずはないと思いますが、いかがでしょうか?
 
『地球温暖化は九州・山口県といった局地的な現象でなく、世界全体の温度上昇の話ですが、陸上気温ばかりでなく、地球表面の7割を占め熱容量の大きな海洋においても、海面水温や海洋内部の貯熱量が長期的に増加しており、九州・山口県の気温上昇の重要な要因の一つであると考えられます。』
■人類出現以前から、また歴史的にも気候は自然に変動してきたことが確かめられています。ご指摘の現在の変動が、自然変動だけでは説明できず地球温暖化が重要な要因であることはどのようにして確認されたのでしょうか?ごく弱い赤外活性しか持たずしかも大部分は水蒸気と重複しているCO2がたかだか10000分の3から4に増加しただけで観測可能な変化が起きると考えるのは妄想ではないですか?「影響はあるだろうからとりあえず原因の一つに入れておけ」といういわゆる地球温暖化を枕詞に使っているだけではありませんか?
 
『ただ、九州・山口県の気温には地球温暖化以外に都市化や自然変動など他の要因も影響していますので、今回のレポートの平均気温を解釈する際にはその点に留意していただく必要がありますが、22日の報道発表の際には舌足らずの説明だったかもしれません。』
■どこが舌足らずだったのでしょうか?冒頭にお答えされたように単に三つの要因を指摘しただけなら何の問題もないと思いますが、何ら根拠なく地球温暖化の影響を強調したのなら舌足らずではなく歪曲でしょう。
何度も申し訳ありませんが、一番知りたい情報が回答からは読み取れませんでしたのでもう一度ご回答をよろしくお願いします。
略(氏名、住所、メールアドレス)
 
これに対する気象台は以下の通り。
 
『略
地球温暖化に関してIPCC(2007)では、「20世紀半ば以降に観測された世界平均気温の上昇のほとんどは、人為起源の温室効果ガスの観測された増加によってもたらされた可能性が非常に高い」としていますので、今回のレポートで報告した平均気温の上昇を考える上でも重要な要因の一つであるということで説明させていただきました。ただ、九州・山口県、特に大都市である福岡市などの気温上昇については、都市化の影響も大きな要因として作用していると考えられます。○○様がご指摘されていますように、重要な要因の一つとして挙げることと定量的に大きいこととは別の話ですので、きちんとご説明すべきところでしたが、この点が舌足らずであったかと反省しております。説明不足のため、○○様にはお手数をおかけすることとなり申し訳ありませんでした。重ねてお詫びいたします。』
 
案の定というか、やはり地球温暖化が現実に起こっているという根拠はモデル頼みのIPCC4次報告だった。(笑)おそらくウソがばれてすべてが明らかになった時にはすべての責任をIPCCにかぶせて逃げ切るつもりだろう。もちろんその頃にはIPCCは解散していてだれも責任は取らずに済むはずだ。
都市化、自然変動、地球温暖化の三つの要因を平等に挙げるのならまあ許容範囲だが、根拠なく「地球温暖化が一番大きな要因」というのは歪曲であるというのが私の主張である。重要な要因のひとつとして挙げたが最も大きな要因だとは明言してないような書き方である。しかしどうも政治家の答弁を聞いているようで納得がいかない。YesかNoかで答えれば済むところを廻りくどくごちゃごちゃと言い訳まがいのことを述べていることが気になったので以下の再々質問を送った。
 
『略
ご回答ありがとうございました。
『平均気温の上昇を考える上でも重要な要因の一つであるということで説明させていただきました。』
ということはNHKのいう
『(地球温暖化が)最も大きな原因』ということはおっしゃられてないわけですね。
私が知りたいのはその一点、すなわちだれが地球温暖化の影響を誇張したのかということです。この点について明確なご回答をお願いします。
それからご存じのことと思いますが、
『地球温暖化に関してIPCC(2007)では、「20世紀半ば以降に観測された世界平均気温の上昇のほとんどは、人為起源の温室効果ガスの観測された増加によってもたらされた可能性が非常に高い』
についてですが、2009年11月のクライメートゲート事件以後「IPCCがこう言っている」、「IPCCによれば」などはジョークでしか使われておりません。
たびたびすみませんが、再度ご回答をよろしくお願いします。
略(氏名、住所、メールアドレス)』
 
そして最終的な返事が以下である。
 
『略
報道発表の場では報道発表資料に基づき「長期的な気温上昇には、地球温暖化や都市化のほか、自然変動が影響していると考えられる」と解説させていただきました。その後、「気温が上昇している最も大きな原因は何か?」という質問がありましたので、「気温が上昇しているのは、地球温暖化がベースとしてあるので、これが最も大きな要因である。ただし、今回のレポートの九州・山口県の平均気温は、都市化の影響の大きな地点のデータも含まれており、例えば、福岡の気温の上昇率が大きいのは、都市化の影響が現れていると考えられる。」と説明させていただきました。
日本の平均気温の長期変化傾向を見る場合には、都市化の影響の少ない地点を選択し平均をとることによって、1.15℃/100年という地球温暖化トレンドが算出されています。
「九州・山口県地域に限って、気候の長期変化傾向が、より広域の空間スケールで観測される日本域の気候変化とは別のふるまいをする」と考えるべき積極的な根拠がない限り、九州・山口県の1.69℃/100年という数値にも、広域の地球温暖化トレンドである1.15℃/100年が反映されているとみることが合理的と考えられます。
以上の考えから、九州・山口県・沖縄という地域的に広がりをもって気温が上昇しているという観測事実を科学的に説明できる最も根源的な要因が地球温暖化であるという意味で、「最も大きな要因である」という説明をさせていただきました。
IPCCの報告につきましては、様々なご意見があるのも承知しており、また色々な考えがあるのも当然のことと考えます。
しかしながら、気象庁では、人為的な温室効果気体の増加と地球温暖化の因果関係をはじめとする地球温暖化の科学的根拠に関しては、大多数の正当な科学の手順を経た成果をベースとしたIPCC第4次評価報告書を、現時点では最も信頼できるものと考えております。
○○様には、以上のような気象庁の基本的な考えにつきましてご理解いただける幸いに存じます。』
 
やはり思った通り、会見では「地球温暖化が最も大きな原因」と明言していたようだ。「定量的な評価はしていない」と認めていながら、会見では何ら根拠なく「地球温暖化が最も大きい」などとたわごとを言う。しかも自然変動を全く無視して田舎の観測点の気温上昇をそのまま地球温暖化によるものとみなしていることが判明。今回に限ってはNHKは無罪、気象台の会見が大問題だったようだ。しかも明確なねつ造や歪曲を行いながらも「舌足らず」という弁解で、単に説明不足だっただけでねつ造の意図はなかったことを強調している。会見場にいた報道関係者、あるいは彼らからの二次情報でこの観測結果を知った視聴者・読者の大部分は一次情報(気象台発表のレポートそのもの)に触れることはなくそのまま、地球温暖化が進行していると受け取ってしまうだろう。今までもそしてこれからもこうして「地球温暖化神話」が創られていくわけだ。ひどい話だが、情報を受け取る側がきちんとしたリテラシーを身につけておかないと今の世の中どこにどんな詐欺話がころがっているかわからない。特に地球温暖化問題のように研究者や官庁などにも大きな利権がからむ話になると利害関係がある当事者の話は割り引いて考えた方が無難である。きちんと最後まで回答していただいた気象台の担当の方に敬意を表するとともに私なりの反論を返信しておいた。
 
『△△様
このメールには返信は不要です。
○○です。大変答えにくい質問に率直にお答えいただきありがとうございました。おかげさまで気象台の発表とNHKの放送の事実関係がよくわかりました。
反論を述べておきます。
>都市化の影響の少ない地点を選択し平均をとることによって、1.15℃/100年という地球温暖化トレンドが算出されています。
都市化の影響はゼロではありませんし、この1.15℃の中には当然のことながら「自然変動」が含まれています。すべてを地球温暖化の影響による上昇とすることは根拠がありません。したがって
>最も根源的な要因が地球温暖化であるという意味で、「最も大きな要因である」
というのは論理が破たんしています。
何回もお手を煩わせてすみませんでした。真摯にご回答をいただきありがとうございました。厚く御礼申し上げます。
略(氏名、住所、メールアドレス)』

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揺らぐ水蒸気フィードバック

 温暖化論者は二酸化炭素を最大の温室効果ガスと定義するために最初に水蒸気を別格として除外。次に二酸化炭素の温室効果だけでは地表面の温度を上げることができないので、ここで水蒸気を引っ張り出して「二酸化炭素が増加すると水蒸気が増加しさらに温室効果が強くなって温暖化が進む」これがいわゆる「水蒸気フィードバック」と呼ばれるtrickである。すべての温暖化論者およびモデラーが支持し、モデルの根本となっている二酸化炭素温暖化説の中核となる基本原理だ。たとえばこの問題で莫大な研究費を分捕っていると考えられる国立環境センターの説明などその典型である。この説明をJack Barrettの論文と比較して二酸化炭素の温室効果をかなり大きく取り扱っている。まあそんな小手先のごまかしには目をつぶるとして、ここでも根拠のない(唯一の根拠はモデル)水蒸気フィードバックが最もらしく語られていることに注目しよう。
 
 Climategate事件以降、数々の不正やデータの間違いが白日のもとにさらされ窮地に陥っている温暖化信者に対してまたまたやっかいな問題が持ち上がった。2010年9月20日、フランス科学アカデミーから温暖化信者のセントラルドグマ、水蒸気フィードバックについて痛烈な批判が飛び出した。全文訳を下記に記載。終わりの方の「その間接的影響については未だ議論されている」という部分が水蒸気フィードバックのことを指している。結構柔らかい表現だが、これは今までさんざん脅威をあおってきた科学者のメンツを保つための婉曲表現で、Harusantafeによれば「未だ議論されている」というのは「要はデタラメである」ということだそうだ。(笑)
 
 ついに本丸に火がついた二酸化炭素温暖化説、このまま燃え尽きてしまうのか?そして今までこの理論を支えていた連中は何事もなかったかのようにまた他のテーマで研究生活をつづけるのだろうか?はたしてそんなことが許されるのだろうか。以下全文訳。
 
気候についての討論

科学院は去る2010年9月20日に気候に関する科学的な討論を催した。それは本年4月1日に科学と高等教育の大臣によって『気候変動についての科学的な知見の現状を規定し、公平な方法や視点を作る』為に開催されたものである。」

この会議は運営委員会によって準備された。この委員会は、学者(学術員、関係者、関係外部機関)によって作成された40箇条に基づき、気候の主題に卓越した人々が科学院に招集された。
9月20日の会議では、方針の異なる傍聴者を招いて、構成する様々な主観について理解できるようにした。このように、気候科学は前提にする様々な専門分野と関係する複雑で特殊な領域である。

会議は連続する4つのセッションによって構成されていた。各セッションは関係者によって主導され、現状のプレゼンテーションによって議論された。このプレゼンテーションは体系的に発表された後に全体の討論があって、科学的に、確実なことと、解決していないこと、先攻研究の対象が明らかにされた。

過去の気候のなかでは、日照時間の変化の影響は地球の確定的な軌道の上のことであった。しかし逆に、太陽活動のサイクルの影響については未だ議論されている。この20年間というもの、衛星や太陽と連携した大きな問題にまつわる信用出来る観察データ(donnees de observation)は、妥当性のある科学的解体のなかで気候変動に取り組ませてきた。未来の為のプロジェクトという視点から欠くことの出来ない、データを解釈する為のモデルが、この間急速に進歩した。人間の活動によって排出される温室効果ガス(gaz a effet de serre)に関しては、その直接の影響についてはコンセンサスがあるものの、その間接的影響については未だ議論されている。気候の変動を理解する為に同定されている手法のなかでは、雲の物理化学(la physicochemie de nouage)が能動的な研究の方向のように見え、強化されている。

文献や口頭発表の貢献で作成されたこの討論についての学術院のレポートは、10月末にこのページで公開される。
                             (Remiちゃんありやと)
参考文献など
 
国立環境研究所 地球環境研究センター;ココが知りたい地球温暖化「水蒸気の温室効果」
 
Barrett,J Greenhouse molecules, their spectra and function in the atmosphere.Energy & Environment. 16 p1037-1045(2005)
 
Débat scientifique sur le climat:Institut de France Academie des Sciences.(2010)

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暁新世・始新世温度極大期;8.PETMの日本語総説

   以前PETMに関しては適当な日本語の総説がないと述べたが実は長谷川の素晴らしい総説があった。これはCIE(12Cに富んだ炭素の急激な流入)を中心に述べたものであるが、よくまとまっていて、PETMの全体像をつかむには最適であろう。ここでは真のCIEの大きさについて詳しく論じられている。
 まず浮遊性有孔虫の個々の個体を用いた分析ではCIEの大きさは3.5~4.0%とされている。また植物バイオマーカーからは5.1%程度のCIEの規模が得られておりこれが真のCIEの大きさだとすると温度効果やpH効果を考慮しても浮遊性有孔虫では5.5%程度のCIEが記録されるはず。このかい離を説明するために以下のような説明がなされている。
 一つ目は温暖化および湿潤化によって植物バイオマーカーの同位体分別が大きく出てしまったとする。(つまり浮遊性有孔虫の方が真のCIEである)
 二つ目はPETM時の植生の変化によって植物バイオマーカーのCIEが大きくなったとするものである。現生の場合針葉樹より被子植物の方が13Cの割合が小さいのでPETMによる温暖化で針葉樹から被子植物への植生の変化が起こったため、見かけ上植物バイオマーカーのCIEが大きくなったと考えていうものである。
 最後に現生の針葉樹と被子植物の同位体分別の違いは低CO2環境に特有の現象であり、高CO2濃度であった古第三期には当てはまらないとして、植物バイオマーカーこそが真のCIEの値を示しているとしている。長鎖n-アルカンに4.5%(C29)から6%(C27)のCIEの記録がみられ浮遊性有孔虫のpH効果を加味した4.5%と一致するという報告がある。
以上この論争はこれからも活発に続いていくものと思われる。
 
しかし、残念ながらこの総説には個人的に気に入らない部分がある。
CO2による強い温室効果が生じたことがPETMの原因と考えられている。
思わず、何言ってんのと突っ込みたくなる。
これまで「PETM研究は地球の将来予測につながる」という文言は論文を飾るための胡散臭い美辞麗句に過ぎない感があったが
その通り!と賛成したとたんに
今後10年で「重量感を伴う真実味のある言葉」として受け入れられるようになるだろう。
だって。
 
さらに気に入らないのは2007年末のSluijs論文が引用されていないことである。長谷川論文の提出は2008年10月20日となっている。ならばSluijs論文には十分に間に合っており、この論文さえ引用していれば「CIEはPETMの結果」であることが明らかである。なぜ無視したのか著者に直接尋ねてみた。
私の総説は、Sluijs論文が出る前の有機地球化学会における講演を土台として書き上げたもので、その時点で議論に含めていなかったために落ちていると思います。意図的に引用しなかったわけではありません。
とのこと。まあ2008年の論文が引用されてはいるが、ここは著者を信じることにしよう。しかし、原因と結果は卵とニワトリの関係で、最初に火山噴火などで少量のCO2濃度上昇がありそれが温度上昇を招きメタンハイドレートの融解云々とも述べている。以前に述べたNisbetらと同様のこじつけ論である。どうしても「温室効果で温暖化」という先入観から抜け出せない研究者がここにもいるようだ。堆積物が明確に事実を語っているにもかかわらず・・・・である。
 
 

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京のサクラが語る真実

  以前に拙ブログの「京のサクラと太陽活動の記録」で紹介した古文書からヤマザクラの満開日を推定して生物季節学的方法により京都の3月の平均気温を再構築した論文の続編が出た。前論文では801年から2005年までの期間のうち1401年から現在までは7割以上の年の気温が推定されており信頼度が高かったのに比べて、1400年以前のデータは50%以下であり、今回の続編では1400年以前の生物季節学的データを追加して、この期間の再構築された気温の信頼度を上げることに焦点があてられている。また著者らはヤマザクラの満開日だけでなくフジの満開日も調査し、これらが相関関係にあることを示したのちフジの満開日からヤマザクラの満開日を推定したのち3月の平均気温の再構築を行っている。得られたものが下図である。
 Aono2010.jpg
 
 
( 一番下のCがヤマザクラ+フジから得られた31年平均の結果:中央の横軸は現在平均の7.1℃のライン)




10世紀半ばの3月の平均気温は約7℃前後でピークは7.6℃。これは現在の平均気温7.1℃(都市化の影響を補正済みの値)より幾分高いようである。その後は寒冷化に向かい1180年から1310年にかけて再び温暖化し、14世紀初めに現在と同レベルの7.1℃になったのち以後は寒冷化傾向を示している。このパターンは日本のスギから得られたδ13Cに基づく他の研究ともおおむね一致している。これらの温暖化はヨーロッパの中世温暖期(MWP)に対応するものであろうと著者らは述べている。私見では、MWPの存在は一般に認められており認めていないのはIPCCと職業としてウィキペディアからMWPを削除しまくっている環境団体の人間だけである。(笑)

 今回の論文では太陽活動との関連について直接的な言及がなかったのは個人的には少し残念である。ただし、
10世紀が少なくとも現在並に暖かかったということが、サクラの開花記録からも明らかになりました」(Aono,Y;PrivateCommunication)
ということは大きな成果であろう。またこの時期は
10世紀といえば、名大のグループが気候の温暖化を屋久杉のδC13から明らかにした時代とも被りますし、最近では、元名大の宮原ひろ子さん(現・東大宇宙線研)が、太陽活動の周期が9年と短く活発であったことを明らかにした時代とも重なります。」(同)
ということでやはり、太陽活動とは密接な関係を感じさせる論文である。

また著者らは都市化の影響として1.5℃を現在の推定値から差し引いている。これは1920年以降の京都と彦根の観測値のかい離に基づいて算出した数値である。(つまり彦根は1920年以降都市化していないという前提のもとではじき出した)彦根自体私は訪れたことがなく本当にそれほど田舎なのかどうかわからないが、一応都市化の影響が少ない都市として我が国の平均気温の経年変化を求める際に使用されている。しかしここにも論文著者ならではの大変な苦労があるようだ。
最も頭を悩ませるのが現在の気温の基準を何処に置くか、つまり、都市温暖化の影響をどのように差っぴくかということです。」(同)
私の個人的な印象としてはいくら彦根が田舎とはいえ1920年来都市化の影響が見られないということは考えにくく、もっと数値は大きいのではないかと思っている。そうすれば明らかにMWPは現在より暖かかったことになり、IPCCをはじめとする温暖化論者の主張の論拠となっている「現在は人為起源のCO2によって過去に前例のない暖かい時代である。」が完全に崩壊することになる。

参考論文など
Aono,Y. & Saito,S. Clarifying springtime temperature reconstructions of the medieval period by gap-filling the cherry blossom phenological data series at Kyoto, Japan. Int J of Biometeorology54;p211-219(2010)
 
 
 
 
おわび)
論文自体は青野先生より5月末に送っていただいていました。ありがとうございました。blog主はこの4カ月ほど高血圧とそれに伴う頭痛により、「高気圧」も「高血圧」と読み間違えてしまうほどの体調の悪さでした。(笑)降圧剤5種類服用にて最近ようやく楽になり、$と株価の下げ止まりによってまた少し軽快傾向が出てきました。(笑)アップが遅れたことを陳謝します。

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太陽活動周期長と地上気温

    これまで拙ブログで太陽活動の変化と地球の気温の変動の密接な関係を示す論文を紹介してきた。これらのひとつの論拠として有名な図が下の図だ。
Lassen1991.jpg
 
 

(図Lassen1991)



 

   1991年、science誌に掲載されたFriis-Christensen & Lassenの論文から引用されたものである。およそ11年と言われる黒点周期の長さの変動と北半球の地上気温の変化が逆相関の関係にあることを示したグラフである。あちこちで引用されており大部分の方がどこかで見覚えがあろう。これは20年近く前のデータだが、その後はどうなったのか?実は1999年にThejll & Lassenによって追跡したレポートが出されている。それが次の図である。
1999lassendis.jpg

 
(図Lassen1999)
 



   図の上段をみると、以後は気温の上昇傾向があるにもかかわらず活動周期はむしろ延長傾向にありこれから予測される気温は低下傾向が示されている。下段は(観測温度-周期長からの予測値)である。二つの差は1980年代後半から大きく開いていることがわかる。太陽周期長と地表気温間の負の相関関係は認められなくなっている。この図も有名な図で数年前はこの図を根拠にして太陽活動と地表気温の関係を全否定するような温暖化論者のブログなどがあちこちに存在したように思うのだが、残念ながら今回は探しきれなかった。かろうじて見つけたのはこちらのブログである。このブログ主の結論は「1980年頃以降の地球温暖化を太陽活動だけで説明することは困難である。」というものである。この結論はこのグラフから導かれるものとしては妥当であろう。上記のレポートにも
 
We conclude that since around 1990 the type of Solar forcing that is described by the solar cycle length model no longer dominates the long-term variation of the Northern hemisphere land air temperature.」
我々は1990年頃から太陽活動周期長モデルの強制力は北半球陸上気温の長期変動をもはや支配していないと結論する。
とある。しかし、少なくとも1980年代前半以前の両者の関係は認めなくてはならないし、それを否定する根拠はどこにもない。また宮原ひろ子の放射性同位元素14Cを使った屋久杉での研究など古い時代でも太陽活動の周期長と地表気温の相関関係を明示している論文もある。
 
この論文のもとになるデータの学会発表時に私はその場にいたのだが、この時は「気温が高かった中世温暖期では9年周期であり、寒冷だった小氷期では周期はかなり延長していた。」というように理解していた。ところが論文のプレスリリースをみると、
中世温暖期と現代の太陽活動とを比べると、現代の気候はその影響で説明できる以上に温暖化しているようです。人為起源の温暖化ガスの影響によって、気温が自然のサイクルでは説明できないほどに上昇していることを示しています(図5)。この結果は、昨年発表されたIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の第4次評価報告の内容を支持するものとなっています。」
と突然IPCCを支持する内容になっている。私は彼女の知的エレガントさのファンだっただけになんか裏切られた気分になった。後日気象予報士会の例会で宮原のデータを引用した際にたまたまその話をだすと宮原が気象予報士会東京支部の例会で講演した際(彼女はいやな顔一つせず引き受けてくれたらしい)懇親会で同席したという方がいて興味深い話をしてくれた。(ウラは取っていませんが、この方は私と違って(笑)信頼のおける人です)曰く
「論文にするときは上司との兼ね合いでIPCCを否定するような表現はしにくいのでああいう表現になりました。でも見る人がみればちゃんとわかるように書いています。」
とのこと。う~ん、そうだったのか。疑ってごめんなさい。(笑)ということで彼女の論文から抜粋すると
 
「The 9-year solar cycle through the EMMP might be suggesting that
the sun was more active than the recent centuries. The rapid global
warming of the 20th century appears to have exceeded the level that
can be explained by the increased solar activity. Reconstructions of
climate during the EMMP with high time resolution, high precision
and high spatial resolution are urgently needed to compare the states
of climate during EMMP and present and to deepen the knowledge
about the effect of anthropogenic and natural causes on the global
warming.
early Medieval Maximum Period(EMMP)早期中世温度極大期を通した9年サイクルは現在の世紀より太陽が活発だったことを示しているのかもしれない。20世紀の急速な地球温暖化は増加した太陽活動によって説明されうるレベルを超えていたように見える。EMMPの気候の状態と現在の気候を比べるためと地球温暖化に対する人為的要因と自然要因の効果について知識をより深めるために高時間分解能、高正確性、高空間分解能のEMMP期間の気候の再構築が緊急に必要とされる。
つまりよく調べたら中世の方が現在より気温が高いはずだ!ということだろうか?たぶんMannのホッケースティックにこだわるなということであろう。
 
    このように1000年以上前のEMMP、数世紀前のMaunder Minimumそして150年前から10数年前まで太陽活動周期長と地球の気温は良い相関関係を保ってきたのになぜ最近になって相関関係がくずれたのだろうか?これにはいろいろなことが推測できる。「近年になって二酸化炭素などの温室効果ガス濃度が増加したためこの影響が大きくなった。」というのもひとつの説明としては当然「あり」だろう。ここではもうひとつの可能性を示す。
 
lassen1999.jpg
(Table)

これからわかるように彼らは北半球陸上気温のデータセットとしてJonesのものを使用していたのだ。つまりCRUTEMの北半球版と考えてよいだろう。以前に述べたようにこのデータセットも当然NCDCによる観測ステーションの間引きの影響を受けているはずである。しかも陸上気温であるから海水温データを含む全球データと違って、都市化の影響が増幅されるはずだ。

GHCNstationnumber.jpg
(再掲ステーション数)
 






 1980年代半ばから気温が上昇を始め太陽活動周期長との乖離が大きくなっている。これはNCDCの観測ステーション数が謎の減少を始めた時期と一致している。偶然ではあるまい。さらに
 
satellite.jpg



(再掲サテライト)






この衛星データと地上気温との関係をみると衛星データの方が1980年代後半から観測値より0.3℃程度低くなっている。Jonesのデータセットの代わりに途中からこの衛星データを使えば、まさにピッタリ一致するグラフができあがるのではなかろうか?残念ながら私にはそんな統計処理の能力はないのでだれかtryしてくれないだろうか?そうtrickを使ってhide the dissociationである。(笑)
 
Climategate以降、気候科学の根幹となるデータが揺らいでいるためすべてのデータを根本的に見直す必要があるという一つの例である。今後もこういうケースが多数でてくるだろう。
 
参考論文&サイトなど
 
Friis-Christensen,E & Lassen,K. Length of the solar cycle:An indicator of solar activity closely associated with climate. Science 254 pp698-700(1991)
 
Thejll, P. & Lassen, K. Solar forcing of the Northern hemisphere land air temperature: New data. Danish Meteorological Institute Scientific Report 99-9(1999)
 
 
 
 
悪魔のささやき;人為的温暖化の正体

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