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悪魔のささやき

気象予報士の視点から科学的に捉えた地球温暖化問題の真相を追究。 地球温暖化を信じて疑わないあなたの耳元に聞こえる悪魔のささやき。それでもあなたは温暖化信者でいられるか?温暖化対策は税金の無駄遣い。即刻中止を!!! Stop"Stop the global warming."!!

   

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気候変動問題の科学的コンセンサス

 「地球温暖化問題で1993年から2003年までに928件の論文があり、その中には人為的な温暖化に反対する論文は1件もない」。微妙な表現の違いはあるが、インターネットの掲示板やそれらしきサイトでよくお目にかかる環境活動家や温暖化論者の決まり文句だ。今回はこのことについて検証する。
 発信源はサイエンス誌に掲載された
Oreskesのエッセーである。ISI社のデータベースで「climate change」というキーワードで検索したら1993年から2003年まで928件の査読つき論文が該当し、それを分析すると「すべての論文がIPCCやNational Academy of Scienceなどの見解に賛成しており、科学的なコンセンサスが得られている」というレポートである。ここでいうIPCCの見解とは「人間活動が地球の気候に影響を与えており、大気の成分の濃度を変化させそれが放射エネルギーを吸収したりまきちらし、この50年に及ぶ温暖化の大部分は温室効果ガス濃度の増加によると考えられる」ということである。この見解に「科学的なコンセンサス」が得られているという主張だ。これ以降「切り札」的にこの文言を引用する輩が増殖していった。
 これにリバプールのJohn Moores大学の
Peiserが意義を唱えた。まずPeiserは自身でICI社のデータベースを使って検索を実行し、「climate change」というキーワードでは該当する論文が12000にものぼることを指摘した。結局Oreskesが検索に使用した語句は「global climate change」であることがわかりscience誌に訂正記事を掲載した。さらにPeiserは同じキーワードで検索した論文のabstractを検討しOreskesの主張が正しいかどうかの検証を行った。両者の分類の結果を筆者が表にしたものが下の表である。

分類項目

Oreskes

Peiser

1.コンセンサスを明白に支持

695(75%)

13

2.影響の評価

322

3.被害の軽減の提案

89

4.方法

233(25%)

67

5.古気候の分析

87

6.コンセンサスを拒絶

0

34

7.気候変動の自然要因

設定せず

44

8.人間活動に言及せず

設定せず

470

合計

928

1117

(他にabstractなし130


注:太字は原著において示された数。Peiserの分類は合計が9少ないがそのまま記載。
 二つの結果は大きく異なっていることがわかる。しかもOreskesが「ひとつもない」と断言したコンセンサス拒絶が34件もある。これはどういうことだろうか?Peiserが検索した
1247件はここにあるのでぜひ読者自身で調べてほしい。筆者の英語力では全部調べるのは到底無理だが、ざっと見たところ「温暖化の原因」に対して言及したものは少なく(温暖化論者にとっては既成事実)被害の軽減や古気候に関するものが多いようだ。
 その中でたとえば1997年のNo.12Leidの論文「Solar forcing of global climate changes since the mid-17th century」は分類項目6または7に入りそうだ。実際にabstractの最後に「The importance of solar variability as a factor in climate change over the last few decades may have been underestimated in recent studies」(最近の研究ではこの二、三十年の気候変動の要素として太陽活動の変化は少なく見積もられすぎてきたかもしれない)とあり、Peiserでは6に分類された論文であろう。Oreskesの項目では7、8がないのだから当然6になる。ひとつでも項目6に分類される論文を見つければ筆者の目的は達せられたことになる。問題は同じキーワードで検索したにもかかわらず両者の論文数が違うことである。もしかするとOreskesはLeidの論文などを除外したのかもしれない。しかしそうであるならなぜその論文を除外したのかを示すべきであろう。また筆者はPeiserの提示した検索結果が正しいとして議論を進めているが、これが間違っている可能性も考慮すべきかもしれない。以上よりここでの一応の結論はPeiserの検索結果が正しいとして「1993年から2003年までに温暖化の大部分が人為的な原因であることに反対している論文がひとつもない」というのは間違いであるとしておく。
 現在のようにこのフレーズが温暖化論者や環境活動家の決まり文句として増幅することをPeiserは直感的に見抜き、science誌に自身の分類結果を提出し、Oreskesの記事を訂正するように求めたが結局「すでにインターネット上でPeiserの分類が出回っている」という理由で拒絶されている。
 本来科学においてこのようなコンセンサスなど無意味である。またこの時期にはSvensmarkらの論文も出されておりキーワードを少し変えればいろんな「コンセンサスを拒絶」する論文が出てくるはずで、仮にOreskesが正しかったとしても全く問題にならないはなしだ。にもかかわらずこれ以降「人為的温暖化に反対する論文はひとつもない」の大合唱が起こり、特にわが国では現在も続いている。たとえば
増田耕一の「地球温暖化への懐疑論に対する考察」などその典型だ。増田はここで「温暖化に対する人為的な貢献の存在を否定しているものは一つもなかった」とOreskesのエッセーを参考論文としてあげたうえで述べているがこれは間違いである。IPCCによる科学的なコンセンサスとは「この50年に及ぶ温暖化の大部分は温室効果ガス濃度の増加によると考えられる」であり「人為的な貢献の存在」を指しているのではない。Oreskesのエッセーをよく読めば中学生でもわかるはずだ。おそらく増田はこのエッセーにこのような反論が存在することを先刻承知のうえで、「コンセンサス」の解釈を故意に変えることによって反論に対する予防線をはったのだろう。さすがはウソでもなんでも利用できるものは利用する温暖化キャンペーンだ。天晴れである。狡猾な温暖化論者にとって無知な素人を言いくるめるくらい朝飯前だ。我々も真実を見極める眼を鍛えておかなければならない。そんな目薬売ってたかしら・・・・。

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