Osterkampは2007年の論文で以下のように述べている。
「20世紀の地球温暖化が永久凍土を融解させており地形の不安定性に関連しているという先入観がある。しかしながら適切なデータは少ないものの、公表されたデータはそのような見解を支持していない。」
結局Osterkampは1977年から増大した積雪量が重大な役割を果たしており近年の永久凍土の融解の半分からほとんどすべての原因であると述べている。
またZhangらはイルクーツク(ロシア)での永久凍土に関する気温、降水量、地熱の19世紀末から20世紀末までの長期にわたる貴重な観測記録を報告している。
「1890年代から1990年代にかけて気温、降水量ともに増加しているが、気温の変化は主に冬季、降水の変化は主に夏季に起こっている。年平均気温と年降水量は逆相関の関係にあった。秋の初雪の時期は変化がなかったが春の積雪の消失の時期は一貫して早くなった。」
つまり冬季の気温の上昇傾向と夏季の降水の増加傾向を認めたということだ。さらに、
「気温の上昇は1960年代までわずかであったのに対し、平均土壌温度は全期間を通して絶え間なく上昇しつづけていた。この事実はこの地においても気温の変化だけで土壌温の変化を説明できないことを意味している。」
「夏には気温はわずかに上昇するにもかかわらず土壌温は4℃まで低下する。これは降水量の増加と土壌中の水分によるフィードバックと考えられている。」
これらの観測結果は「地球温暖化で永久凍土が融解する」という温暖化教の教義に事実の裏づけがないことを明白に示している。
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