「地球温暖化問題」に関する日本のメディアの報道姿勢を論じるまでもないのだが、こちらに国際北極圏研究センター(IARC)の福田によるラジオ放送がある。一般人にもわかる平易な言葉でこの問題の問題点を解説している。カナダのバンクーバーの日本人向け放送局でのインタビューのようだが、日本でもこのようなまともな放送局がひとつくらいあってもいいのに・・・・と思う次第である。
最近、近藤邦明がNHK批判を繰り返している。NHKのひどさは今に始まったわけではないので今更という気がするし、あんな下らない番組をよくがまんして見るものだと思う。私とは忍耐力が違うのかもしれない。(笑)しかし、あの番組を見て年々洗脳される国民が増加しているのは事実で「ウソも繰り返し見せれば本当になる」ということもありNHKの罪は大きい。この問題が解決したおりにはしっかりと責任を取ってもらわねばならない。戦前「鬼畜米英」を唱えて国民の戦意高揚をあおったメディアは責任を取っていない。今回もうまく逃げ切るつもりかもしれないが、今はインターネットの世の中責任はしっかりと取ってもらう。
2009年6月20日の午前中たまたまテレビをつけていたらNHKの番組『双方向解説・そこが知りたい!「どこまでやれるかCO2削減~ポスト京都と世界~」』という番組が始まった。出演者は以下の通り。
【解説】嶋津 八生, 藤原 正信, 室山 哲也, 加藤 青延, 百瀬 好道, 水野 倫之, 今井 純子, 【司会】藤澤 秀敏, 滝島 雅子
チャンネルを替えながらところどころみていたのだが、水野倫之が排出権取引について発言をしていた。
「京都議定書の目標を放棄したカナダは国際的に発言力がなくなっている。日本が国際的に約束した以上排出量(権)取引をしてでも目標を達成しなければならない。そのためには国民の税金を投入するのも当然のことだ。」
いったいこの馬鹿は何者か?と思ったが、すぐに馬脚を現した。この番組の直前に麻生太郎が京都後の我が国の中期目標として温室効果ガス2005年比15%減を宣言していた。これでも相当な数字なのだが、水野は2005年比21%減を主張していたらしい。そこを嶋津八生が鋭く突っ込んだ。
「水野さんは21%減を主張されているようだが、安定電源としては何をお考えですか?」
この「安定電源」という意味が水野には全く理解できなかったようで、頓珍漢な答えを繰り返すばかり。やがて業を煮やしたように嶋津が「だから安定電源は何ですか」と強い口調で追求すると水野はボソリと「自然エネルギー」と答えた。一瞬わが耳を疑ったが、もう苦笑するしかなかった。なるほど、この程度のレベルだから何%削減などと平気で言えるわけだ。さすがは温暖化論者、これでも国民から巻き上げた「視聴料」からギャラをもらっているのだろう。すかさず嶋津が「自然エネルギーは安定電源じゃないでしょう。」と食いつき場が怪しい雰囲気になったが、司会者があわてて止めに入りなんとか事なきを得た。
それにしてもひどい番組であった。改めて近藤の偉大さがわかった。(笑)自称「公共放送」がこんな番組を垂れ流して国民を洗脳するとはこの国は一体どこへ行くのだろうか?そんな思いの中、唯一の救いは「双方向で」洗脳された視聴者の意見オンパレードの中で東京在住10代男性の「IPCCの主張はおかしいのではないか」という意見がテロップで流れたことである。こういう若者がいる限りまだこの国も捨てたものでないかもしれない。
[1回]
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COMMENT
備忘録
■最近NHK批判を繰り返していると言うより、おそらく環境月間と言うことでこのところCO2温暖化特番が増えているということの反映だと思います。
■以前のように内容を吟味するほどの熱意は失せていますので時折目の端で見ている程度です。NHKの契約勧誘員が訪れた時にお馬鹿番組(笑)の例を即座に幾つかは示すための覚書ということで、最低必要な情報のみ記録しています。
■前回NHKの勧誘員が来てから半年になりますので、そろそろまた来ることでしょう。その時の話題として使う予定です(笑)。
Re:備忘録
>■最近NHK批判を繰り返していると言うより、おそらく環境月間と言うことでこのところCO2温暖化特番が増えているということの反映だと思います。
環境月間?!そんなものがあったとは知りませんでした。それで最近やたらとヘンな番組が目につくのですね、なるほど。そういえば昨年の今頃は洞爺湖サミットで大騒ぎでしたね。
>■以前のように内容を吟味するほどの熱意は失せていますので時折目の端で見ている程度です。NHKの契約勧誘員が訪れた時にお馬鹿番組(笑)の例を即座に幾つかは示すための覚書ということで、最低必要な情報のみ記録しています。
こんな番組にまともに2時間もつきあっていたら頭がおかしくなりますよ。私もチラ見です。(笑)この問題が解決したとき、NHKには責任をとってもらいたいものです。覚書はその時の動かぬ証拠です。(笑)
>■前回NHKの勧誘員が来てから半年になりますので、そろそろまた来ることでしょう。その時の話題として使う予定です(笑)。
私がNHKの勧誘員なら近藤さんの地区だけは、受け持ちになりたくないです。(笑)