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悪魔のささやき

気象予報士の視点から科学的に捉えた地球温暖化問題の真相を追究。 地球温暖化を信じて疑わないあなたの耳元に聞こえる悪魔のささやき。それでもあなたは温暖化信者でいられるか?温暖化対策は税金の無駄遣い。即刻中止を!!! Stop"Stop the global warming."!!

   

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人為的温暖化の正体

以下はD’Aleo,J. and Watts,A.のレポートを基にJMAについての調査を付け加えたものです。詳しくお知りになりたい方は同レポートを参照してください。
 
Abbreviations
NOAA(National Oceanic and Atmospheric Administration):アメリカ海洋大気圏局
NCDC(National Climatic Data Center):国立気候データセンター。NOAAの下部組織。気候記録を担当。世界地上気温データ、GHCN2(Global Historical Climatology Network version2)およびその米国版USHCNを編纂。ディレクターはClimategateにも登場するTom Karl
NASA(National Aeronautics and Space Administration):アメリカ航空宇宙局
GISS(Goddard Institute for Space Studies);NASAの一部門。世界地上気温データGISTEMP3を編纂。トップは冷房を止めた議会証言で有名なJames Hansen。
UEA(University of East Anglia):英国イーストアングリア大学
CRU(Climatic Research Unit):UEAに併設された気候研究所。世界地上気温データCRUTEM3を編纂。Hadleyセンターの世界海面水温データと合わせて世界気温データHadCRUT3を編纂。前所長はClimategateで名を馳せたPhil Jones。
RSS (Remote Sensing Systems):衛星観測による世界気温データセット。
UAH (University of Alabama at Huntsville ):アラバマ大学による衛星観測による世界気温データセット。
 
1.世界規模での観測ステーションの減少
 
以前のエントリーでCRUによるロシアの気温の改ざん疑惑を取り上げたが、実はこれには後日談がある。疑惑はClimategate事件の中心人物Phil JonesなどCRUに向けられたものであるが、彼らはNOAAからもらったデータをそのまま使用しただけで濡れ衣だったようだ。D’Aleo and WattsによればすでにNOAAの段階で世界的な規模の観測ステーションの「間引き」が行われており、ロシアの観測ステーションの「間引き」はその一部にすぎなかったのだ。
 
ではその他の統計ではどうだろうか?現在、世界の地上気温のデータセットは三つある。ひとつは米国NOAAの下部組織NCDCによる世界の地上気温データセットGHCN2である。二つ目は同じ米国のNASAの一部門であるGISSによる世界地上気温データセットGISTEMP3である。三つめは英国UEAのCRUによるCRUTEM3が三つ目のデータセットである。しかし、これら三つのデータセットの元データはほとんどNCDCで集計された地上ステーションの観測データに依存しており、統計処理の方法がそれぞれで若干異なっているに過ぎないようである。つまり親ガメのNCDCがこけたらみなこけてしまう危うい状態にあるのだ。三つのデータセットともに地表面を緯度経度5°の格子に区切り、地表面を(360÷5)x(180÷5)=2592個の格子にわけてそれぞれの(観測値-平年値)で平年偏差を求めその偏差を全球にわたって平均するという手法を取っているようだ。(HadCRUT3については未確認だが)
 
近年、GHCN2の地上の観測ステーションが大幅に減少している。1980年前後をピークに1990年代前半にかけて大きく減少し、現在ではピーク時6000の4分の1、1500程度のステーションしか使用されていない。しかも脱落したステーションは「高地」「高緯度」「田舎」といった比較的温暖化をきたしにくいステーションが選択的に除去されているという。前述のロシアに限らず全世界的に都市化の影響を受けやすい地域のステーションが「人為的」に残されていることになる。この処理によって世界平均気温における誤差は+0.2℃に及ぶという指摘もある。
GHCN2station.jpg

(Peterson,T.C. and Vose,R.S. )




この理由についてNCDCは次のように言い訳をしている。「The reasons why the number of stations in GHCN drop off in recent years are because some of GHCN’s source datasets are retroactive data compilations (e.g., World Weather Records) and other data sources were created or exchanged years ago. Only three data sources are available in near-real time.」「いくつかのデータセットは過去に遡って編纂される。他のものは何年も後になって作られたり交換されたりする。リアルタイムで入ってくるのは三つしかない。
しかし次の図を見ればあきらかである。すでに10数年が経過しているにもかかわらず全くステーション数は増加の兆しさえない。nytolaは「歩いてデータを取りにいっているのだろう。」と揶揄しているが、けだし名言である。
GHCNstationnumber.jpg


(D’Aleo,J. and Watts,A.)




地上気温の観測は1979年より衛星を使って行われている。ここで二つの衛星観測データRSSとUAHとGHCNのデータを比べた図がある。GHCN-衛星データの年次推移だが、衛星データは同様の動きをしているのに対してGHCNとの差は近年大きくなり続けている。この結果から言えることは「二つの独立した衛星データが同じように近年cool biasが拡大してきたかGHCNが近年warm biasがひどくなった。」かのどちらかである。結論は読者自ら考えてほしい。
satellite.jpg 



(D’Aleo,J. and Watts,A.)




ではNASAのGISTEMP3はどうであろうか?図の中央を見ればわかるようにやはりGHCN2と同様1980年代後半をピークにステーション数が激減している。ここで注目すべきはステーション数の減少にもかかわらず地表面のカバー率はほとんど低下していないことである。(一番右の図)これはGISTEMP3には独特の「1200kmルール」というのがあって、二つのステーション間の距離が1200kmまでは気温の相関関係が認められるとして空白の格子にはなんと!!1200km以内の隣接するステーションのデータを使って空白を埋めているのだ。
GISTEMP3FIG2.jpg

(GISTEMP3)

最近ではこの1200kmルールよって観測ステーションが存在しないはずの北極海が最も温暖化が進行するという奇怪な現象が起こっている。
1200kmといえば南北方向に緯度10°以上離れており、私にはどうもしっくりこない。だれしも同じことを考えるようでこのブログでも「相関があること」と「トレンドが同じこと」は違うと批判されているようだ。当然といえば当然だろう。さらににわかには信じがたいことであるが、D’Aleo & Wattsのレポートには「Curiously, the original colder data was preserved for calculating the base period averages, forcing the current readings to appear anomalously warm.」とあり、脱落した冷涼なステーションのデータは過去の平均値の中で生きており、現在の温暖化を強調するのに一役買っているという。つまり近年の温暖化を強調したい連中にとっては「基準となる平均気温を低く保つことができる。」さらに「都市化の影響を強く受けるステーションを選択的に残すことによってさらに近年の温暖化をより大きく見せることができる。」という二重のメリットが存在することになる。
 
さらにもうひとつ付け加えれば「平年値」というのは30年間の平均である。現在は1971年から2000年までの平均値が使用されており10年ごとに更新されることになっている。これは来年には1981年から2010年に変更されるはずだ。気象庁ではそうなっているが(後述の図参照)WMOやIPCCは未だに1961年から1990年の平均を使用している。これは「気温低下のみられた1960年代を平年値に入れることで最近の温暖化を目立たせる。」という視覚的な効果がある。Climategateで暴露された電子メールにも2001年のIPCC三次報告のさいに「平年値は1990年のままで行け」とサジェストするものがあったように記憶している。(今回は探しきれず)
 
2.日本の気象庁の場合
 
では我が国の気象庁はどうであろうか?我が国の気象庁も世界の平均気温の推移を発表している。
 
気象庁のHPの「世界の平均気温の平年差の算出方法」というページに以下のように書かれている。「陸域で観測された気温データ:1880~2000年までは,米国海洋大気庁気候データセンター(NCDC)が世界の気候変動の監視に供するために整備したGHCN(Global Historical Climatology Network)データを主に使用し,使用地点数は年により異なりますが,約300~3900地点です。2001年以降については,気象庁に入電した月気候気象通報(CLIMAT報)のデータを使用し,使用地点数は1000~1300です。
つまり気象庁のデータもつい最近までNCDCに大きく依存していたことになる。また気象庁の場合地上気温のほかに海面水温データを組み込んでいる。「1891年以降整備されている、海面水温ならびに海上気象要素の客観解析データベースCOBE(Centennial in-situ Observation Based Estimates of variability of SST and marine meteorological variables)の中の海面水温解析データ(COBE-SST)で、緯度方向1度、経度方向1度の格子点データになっています。」この世界平均気温データセットには名前がついてないようだが、仮にここではJMATEMPと呼ぶことにする。これの最近のステーション数について問い合わせたところ、最初は「気象庁では、観測データを5度格子に変換したあとの被覆率(全5度格子数のうち、データの存在 する5度格子の割合)を算出しています。それによれば、確かに1980年代後半をピークに被覆率の減少は見られますが、1990年以降も80%程度以上の被覆率を保っており、全球平均気温における質の低下は小さいものと考えています。」というそっけない返事でステーション数の推移を教えてもらえなかった。(笑) さすがにそれではブログネタにはならないので再度質問をして得たのが下の図である。予想通り、JMATEMPのステーション数も他のデータセットと同様に近年大きな減少を認めている。
JMAstation.jpg(図気象庁)
 



それでも気象庁は「少ないステーション数でも格子数で70%前後、表面積の85%をカバーしており、平年差を用いた解析では、広い範囲で各地点の値はほぼ同様の傾向を示すので、ある地点の平年差の値が周辺の地域の気温の平年差を代表した値とみなすことができる。」と自信満々である。他施設のデータとの比較でも大筋は似通っており近年の温暖化は間違いないと言いたいようである。しかし元データが同じで違う傾向がでればそれこそおかしいだろう。また「2010年2月の世界の月平均気温平年差は+0.33℃(速報値)で、1891年の統計開始以降、7番目に高い値」などという発表には意味があるのかという問いには、「必ず誤差が含まれますので、厳密には、統計的な有意性をもって7位であるとまではいえませんが、その最良の推定値の順位を、気候変化の状況を示す目安として提供している」とのことである。「最も最善の方法で算出を行っているとはいえませんが、現時点でとりうる最良の方法で算出を行っている」とも。「最も最善」とはすごい形容だが、とにかく温暖化をあおりたい本音が痛いほど伝わってくる。(笑) GHCNの場合脱落し比較的冷涼なステーションのデータが過去の平年値に生きており現在の温暖化を強調する要素のひとつになっているとの指摘があることを述べたが、JMATEMPの場合は「観測地点ごとに月平均気温の平年差を作成し、5度格子内に位置するすべての地点の平年差を平均した値を、この5度格子の月平均気温の平年差とします。」とあるので、ステーションが減少すれば残ったステーションだけのデータで平年偏差を計算するのでそれはないようである。(確認済み)問題はNCDCで選択的なステーションの間引きがすでに行われているとすれば、あとでどんなデータ処理をしようと意味がないということだ。GIGOである。
 
観測ステーションが減少し始めた1980年代後半は現在の二酸化炭素による温暖化問題がクローズアップされIPCCが設立された時期と一致している。この頃から気候変動問題への研究費が膨らんでいったことは容易に想像できる。このような事情が観測ステーションの選択的減少になんらかの関係があると考えるのはうがちすぎだろうか?
JMATEMP.jpg(JMATEMP)






ちなみに日本の気象庁もNCDCには毎月データを提供している。気象庁に問い合わせたところ次の53地点を送信しているという。
稚内、旭川、網走、札幌、釧路、根室、寿都、浦河、函館、若松(会津若松)、青森、秋田、盛岡、仙台、輪島、新潟、金沢、長野、前橋、水戸、名古屋、銚子、、御前崎、東京、大島(伊豆大島)、八丈島、西郷(島根)、松江、鳥取、舞鶴、広島、大阪、潮岬、厳原(対馬)、福岡、大分、長崎、鹿児島、宮崎、福江(長崎)、松山、高松、高知徳島、名瀬、石垣島、宮古島、那覇、南大東島、父島、南鳥島、(昭和基地)
太字は2009年10月の段階でGHCNに採用されていない8地点だ。気象庁の回答は「盛岡、長野、水戸、津、徳島の5地点がGHCNに収録されていませんでした。」ということだったが、調べてみると上記8地点が脱落している。長野は確かに標高が高いがその他はなぜ採用されていないのか理由はわからない。どなたか気づいたことがあれば教えてほしい。
 
3.まとめ
だらだらと書いてきたが、一応のまとめとして
1.    気候変動問題がクローズアップされ始めた1980年代後半よりNCDCの地上の観測ステーションは約4分の1に減少した。
2.    脱落したステーションは高緯度、高地、田舎に多くこれらのデータが平年値として生きており現在の温暖化の誇張に一役買っているデータセットもある。
3.    衛星観測データと地上観測データとの解離も近年、拡大を続けている。
4.    すべての世界地上気温のデータはNCDCに依存しており、これらがすべて同じ傾向を示しているからといって必ずしもそれが正しいことにはならない。
5.    とくに1990年以降のデータは見直しが必要である。
6.    近年「今年の○月は観測史上○○番目に高温だった」という脅迫まがいの発表が各機関からこぞって行われているが、これも根拠は薄弱と考えたほうがよい。
7.    現在の温暖化はステーションの選択的間引きによる人為的温暖化である確率がvery likelyである。(90%以上)(笑)
 
参考文献&サイト
D’Aleo,J. and Watts,A. Surface Temperature Records: Policy Driven Deception?
Peterson,T.C. and Vose,R.S. An Overview of the Global Historical Climatology Network Temperature Database. Bulletin of the American Meteorological Society 78 :2837(1997)  
Willmott, C. J. et al. Influence of spatially variable instrument networks on climatic averages. Geophys. Res. Lett., 18(12), 2249–2251. (1991) 

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無題

  • by duket
  • 2010/04/14(Wed)21:40
  • Edit
この記事もあわせて読まれると良いと思います。
http://tamino.wordpress.com/2010/02/15/dropouts/

Re:無題

  • by はれほれ
  • 2010/04/16 11:50
こんにちは、duketさん。はじめまして、はれほれです。
リンク先拝見しました。D’Aleo and Wattsのレポートに批判的なことが書かれてありますね。重箱の隅をつついて本質とは無関係なところで上げ足をとるという温暖化論者の得意の手口ですね。masudako氏もそうですが、温暖化論者というのはものごとの本質と違うところに相手を誘導してそこで盛んに言い訳をする論を張る人が多いようです。この問題の本質はNCDCがなぜステーション数を極端に減少させたのかということです。データが来ていないのか品質管理の問題であるのか。ロシアやカナダの例ではデータは送信されていると考えた方が理に合っていると思います。日本の例でも8か所がデータが送信されているにもかかわらず、除外されています。そのことについて納得のいく説明ができるかどうかが問題なのです。あるいは彼らがいうように遅れてデータが来るのなら1980年代後半のものは1997年にはすでに組み込まれているのに、それ以後のデータはなぜ10年たっても補完されていないのか?などがこの問題の本質です。ご指摘のサイトの反論のように脱落したステーションの影響はないとかは小手先のごまかしにすぎません。

4つとも全滅

  • by nytola
  • URL
  • 2010/04/20(Tue)00:49
  • Edit
世界気温(地表)のデータベースはCRU、NASA・GISS、GHCN、日本の気象庁と4つあり、4つとも似たような動きをしているというのがClimategateに対する温暖化脅威派の説明でした。
ところがご指摘のように4つとも元データ(GHCN)が腐っていたわけで、共通の腐ったデータを使った上で更なる独自の“ステーション選別”や“補正”を行ったのであれば、4つとも似たような動きをするのは当然ですね。

CRUに関してはGHCNのデータに独自の補正を行っていますが、Phil Jones教授によると『補正方法を記したメモは紛失した』そうでもはや検証のしようがなく、おまけにほとんどの証拠は消されておりデータ不正の疑いが濃厚です。

NASA・GISSに関しても先日、情報公開法(FOIA)に基づきJames Hansenらのメールが一部公開されデータがいい加減に管理されていたことが明らかになりましたが、彼らは世界気温を算出する際に“CRUの結果を参考にして”計算モデルを組んでいたそうで、GISSの研究者自身が“GISSの気温データはCRUのデータに劣る”と認めています。

温暖化詐欺はNOAA(GHCN)が震源地であることは間違いなさそうですが、CRUやGISSもかなり恣意的な補正を行っていたと思われ、それに加えて日本の気象庁も釈然としないとなると、業界の体質の問題なのかもしれませんね。

脅威派は相変わらず政治力を使って懐疑派を押さえ込もうとしていますし、アメリカの学界では宗教戦争の様相を呈しています。
Pachauri議長の脱税も報じられていますが、私の同僚の一人は、

“IPCCは宗教団体だから、税金を払わなくていいんだよ”

と言っていました。

Re:4つとも全滅

  • by はれほれ
  • 2010/04/20 21:05
こんにちはnytolaさん、いつも貴重な情報を教えていただきありがとうございます。

>CRUに関してはGHCNのデータに独自の補正を行っていますが、Phil Jones教授によると『補正方法を記したメモは紛失した』そうでもはや検証のしようがなく、おまけにほとんどの証拠は消されておりデータ不正の疑いが濃厚です。
★そんな大事なことを「メモ」ですか・・・・・。さすがに科学者どこかの国の政治家のように「記憶にございません。」とはプライドにかけても言いませんね。(笑)

>NASA・GISSに関しても先日、情報公開法(FOIA)に基づきJames Hansenらのメールが一部公開されデータがいい加減に管理されていたことが明らかになりましたが、彼らは世界気温を算出する際に“CRUの結果を参考にして”計算モデルを組んでいたそうで、GISSの研究者自身が“GISSの気温データはCRUのデータに劣る”と認めています。
★「そんなつまらないデータを公表するな!」とアメリカの納税者は言わないのでしょうかね?想像以上にひどいですね。これでは、4つが4つとも同じ傾向になるのも当たり前ですね。気候感度もプラス3℃程度に落ち着けば胸をなでおろしているそうですから、彼らにとって大事なものは正確さよりも「コンセンサス」のようです。

>温暖化詐欺はNOAA(GHCN)が震源地であることは間違いなさそうですが、CRUやGISSもかなり恣意的な補正を行っていたと思われ、それに加えて日本の気象庁も釈然としないとなると、業界の体質の問題なのかもしれませんね。
★気象予報士としては気象庁だけはそうであってほしくないのですが、反論できないところがつらいです。(笑)

>脅威派は相変わらず政治力を使って懐疑派を押さえ込もうとしていますし、アメリカの学界では宗教戦争の様相を呈しています。
★どうして政治家は温暖化支持派なのでしょうか。日本でも温暖化に異議を唱える政党は皆無です。どこが政権をとっても無駄遣いが続けられるというどうしようもない国です。

>Pachauri議長の脱税も報じられていますが、私の同僚の一人は、

>“IPCCは宗教団体だから、税金を払わなくていいんだよ”
★うまい!久しぶりに大笑いしました。同僚の方に座布団1枚差し上げてください。

JMATEMPについて

  • by 地球温暖化対策
  • URL
  • 2010/05/29(Sat)19:57
  • Edit
日本の気象庁の世界平均気温グラフについて、気象庁は責任を持って回答すべきだし、我々は、それを追及する権利があります。それを追及する人が本当に少ないのは、残念なことであり、ほれほれ氏の責任は重い(笑。

データの捏造は、科学への冒涜であります。科学コミュニティーは、この重大性をしっかり認識して、徹底的な再調査をすべきなんです。

もしも、あなたの科学論文にはデータ捏造の疑惑があるといわれたらどう思いますか?まともな科学者なら、徹底的に反論すべき事柄なんです。それをしない、つまりできないのでしょう。

科学データですから、データの再検証をすればいいだけの話です。高等数学も必要ないですね。中学生程度の数学で十分でしょう。

「再検証できるからこそ、科学である。」
地球平均気温データについてはこれが100%当てはまるはずです。つまり、もはや科学ではなくなっているのです。

そして、科学コミュニティーは、
1)データ捏造疑惑の徹底究明
2)データの再現のためのデータ公表
3)地球平均気温の再構築

以上三点をする必要があります。しかし、その気配はなく、むしろ、問題の隠蔽に動いているようです。情けない限りです。

クライメート事件にはいろいろな側面がありますが、データ捏造疑惑解明とデータ再検証ができなくなっている=人類の宝、気温データの破壊または隠蔽==このことの重要性を認識している人は残念ながら少ない。

「データ隠蔽や捏造は、科学と人類知への冒涜」
この視点から、この問題を追及する必要を痛感します。

Re:JMATEMPについて

  • by はれほれ
  • 2010/06/01 19:04
地球温暖化対策さん、こんにちは。はれほれです。

>日本の気象庁の世界平均気温グラフについて、気象庁は責任を持って回答すべきだし、我々は、それを追及する権利があります。
▲そうですね。我々の税金で運営されているのだから国民の疑問には答える義務があるでしょう。私は気象庁のHPから多くの質問をしたので、うるさがられているかもしれません。(笑)地球温暖化対策さんもぜひ疑問に思ったことは質問されてください。

>データの捏造は、科学への冒涜であります。科学コミュニティーは、この重大性をしっかり認識して、徹底的な再調査をすべきなんです。
▲これは気象庁ではなくてNCDCの問題かと思います。気象庁もうすうすおかしいと気づいてCLIMAT報に変更したのではないでしょうか?ただこのCLIMAT報自体がどういうステーションなのか公開されてないようで、ステーション数も少ないし信頼に足るものなのかどうか何とも言えません。これからの突っ込みどころはこの辺かもしれません。

>「再検証できるからこそ、科学である。」
>地球平均気温データについてはこれが100%当てはまるはずです。つまり、もはや科学ではなくなっているのです。
▲同感です。↑でnytolaさんが書かれていますが、Jones氏は「データの均質化に使った方法を書いたメモを失くした」と言っていますのでもはや生データが残っていたとしても再現不能です。この時点で気候科学は宗教へと昇華していったのではないでしょうか。(笑)ソースはここと思います。
http://www.21ppi.org/pdf/sawa/100427.pdf

>そして、科学コミュニティーは、
>1)データ捏造疑惑の徹底究明
>2)データの再現のためのデータ公表
>3)地球平均気温の再構築
>
>以上三点をする必要があります。しかし、その気配はなく、むしろ、問題の隠蔽に動いているようです。情けない限りです。
▲海外を始め検証の動きはありますが、ほとんどはwhitewashです。このような形式的な検証結果をもって「問題なし」と結論付けている愚かな温暖化論者いますが、救いようがないアホですね。貴ブログで紹介されているIPCCの検証も眞鍋が選任された時点で意味がありませんね。

問題になること自体が問題

  • by 地球温暖化対策
  • URL
  • 2010/06/02(Wed)20:50
  • Edit
地球平均気温のデータ捏造、隠蔽、検証不可能という問題が存在すること自体が大問題。問題の存在自体が温暖化の科学が科学ではないと言う事を証明している。

もっと分かりやすく言えば、科学者なら、地球平均気温グラフぐらい誰でも納得できるようにすぐに出せと。嫌疑がかかれば、即効で回答せよ。と言う事です。

いろいろな議論をする以前に、議論や嫌疑が存在すること自体が私には不思議で仕方がないです。

>地球温暖化対策さんもぜひ疑問に思ったことは質問されてください。

質問作成中です。なんか、質問に答えてくれるらしいですね。

>これは気象庁ではなくて
気象庁は、引用元の権威を信じるのではなく、科学的な検証を自身でしているのか、が問題であって、していないで鵜呑みにしているのであれば、気象庁には研究者、科学者が存在せず、(温暖化論)宣伝部員の団体ということになります。

検証作業と言うのは、高校生の科学クラブレベルでできるわけです。データさえきちんとそろっていれば。それがない。誰もやっていない。海外データは、英語の壁がありますが、気象庁は、地球平均気温グラフを堂々と発表しているわけですから、日本人は、気象庁を問い詰める必要があります。

まとめると、気象庁さん、自身できちんと検証できているんでしょうね?できていないなら、それは科学ではなく、信仰ですと、小一時間、問い詰めようと思っています。

その節は、何か質問させていただくかもしれませんがよろしくお願いいたします。こういう話ができる仲間を見つけたので、うれしく思っています。

Re:問題になること自体が問題

  • by はれほれ
  • 2010/06/05 15:39
こんにちは、はれほれです。

>地球平均気温のデータ捏造、隠蔽、検証不可能という問題が存在すること自体が大問題。問題の存在自体が温暖化の科学が科学ではないと言う事を証明している。
◆ここらへんの事情は「地球温暖化スキャンダル」(渡辺正訳)に詳しく書かれています。私もまだ途中までしか読んでいませんが、ぜひ政策決定者にも読んでほしい内容です。

>>これは気象庁ではなくて
>気象庁は、引用元の権威を信じるのではなく、科学的な検証を自身でしているのか、が問題であって、していないで鵜呑みにしているのであれば、気象庁には研究者、科学者が存在せず、(温暖化論)宣伝部員の団体ということになります。
◆一度気象庁の方の講演を隣県まで聞きにいったことがありますが、すべてにIPCCの受け売りでした。私がIPCCに批判的な意見を言うと「IPCCはノーベル賞をもらったんですよ」と(IPCCに疑問を呈するなんて)信じられないというようなあきれ顔をされてしまいました。ちなみにこの講師はゴアの不都合な真実もほめていましたね。予算獲得のために「温暖化」が切り札になる現状では仕方ないのかもしれません。

対気象庁がんばってください。期待しています。

気象予報士会気象記念講演

  • by ペーパー予報士
  • 2010/06/27(Sun)21:54
  • Edit
はれほれさんお久しぶりです。

昨日、6/26日(土)に予報士会社員総会前に気象記念講演があり、筑波大学の田中博先生から「北極振動と地球温暖化:地球温暖化が示す不都合な真実」という講演があり、聞いてきました。はれほれさんも聞かれたでしょうか?このところ、おじゃましている期待人さんのところで簡単な報告しました。
http://ameblo.jp/1568-0-1-2-3-nkm/entry-10533568351.html#c10797878048

アラスカ大学で赤祖父先生の教えも受けたことがあるそうで、IPCCと同様にシミュレーションと実測との比較研究ですが、IPCCのどのモデルも再現できなかった1970年以降の20世紀後半の「温暖化」のパターン、北シベリアの顕著な温暖化と、グリーンランドの寒冷化を北極振動でうまく説明できるという話でした。
講演の最期に「温暖化」は科学的な解析はまだ済んでいない。「不確かな予測に何兆もの血税を投入して良いのか」と疑問を投げかけられていましたね。気象予報士制度の立ち上げから、気象庁の委員などをされて、現在も気象学会常任理事だそうで、結構大胆な発言だったのかもしれませんね。
学生時代は「人為温暖化派」だったそうで、同じつくばで研究している江守先生についても、その研究は評価できると気を遣われていました。江守先生は、「温暖化」を温室効果ガス抜きで説明できないことを根拠にされていましたね。どう反論されるのでしょうか?

Re:気象予報士会気象記念講演

  • by はれほれ
  • 2010/06/30 20:54
ペーパー予報士さんこんにちは。はれほれです。

>昨日、6/26日(土)に予報士会社員総会前に気象記念講演があり、筑波大学の田中博先生から「北極振動と地球温暖化:地球温暖化が示す不都合な真実」という講演があり、聞いてきました。はれほれさんも聞かれたでしょうか?
◎ペーパー予報士さん、ご報告ありがとうございました。聞きに行きたかったのですが、私のように田舎に住んでいる人間には時間的にも経済的にも厳しいものがあります。助かりました。蝦夷縞ふく朗氏の掲示板でも紹介させていただきました。
http://otd12.jbbs.livedoor.jp/323440/bbs_thread

>江守先生は、「温暖化」を温室効果ガス抜きで説明できないことを根拠にされていましたね。どう反論されるのでしょうか?
◎「地球温暖化スキャンダル」を読んでから、私はもう科学的な議論の段階は終わったと考えています。IPCCがやったことは明確な「詐欺」です。これからはだれがどのように政治家の暴走を止めるかということです。1週間ほど前にみんなの党に電子メールを送ってみたのですが、コンピューターによるオートレスポンスのみで少々がっかりしています。(笑)

IPCC-Gate

  • by nytola
  • URL
  • 2010/07/14(Wed)15:10
  • Edit
私もIPCCのやったことは明らかに詐欺だと思います。柔らかく言えば、“学説ロンダリング”。
CO2温暖化説は破綻しているものの、政治的決断を誰かが下さないと暴走は止まらないと思います。

duketさんのリンク先は読めませんが、下記のNOAAの反論のことでしょうか?

http://www.ncdc.noaa.gov/oa/about/response-v2.pdf

既に古い話ですが、NOAAの反論に対するWatts氏の反論が出ています。

http://wattsupwiththat.com/2009/06/24/ncdc-writes-ghost-talking-points-rebuttal-to-surfacestations-project/#more-8837

NOAAが比較したのはUSHCN2で、補正(均質化、と呼ばれていますが)を加えた後の“良いステーション”のデータと、補正を加えた後の“悪いステーション”の気温変化の傾向が一致するということ。
それに対して、Watts氏はステーションの生データで比較すべきだと主張しているわけです。

Steve McIntyre氏も指摘していますが、“均質化”によってUSHCN2は全体的に同じような温暖化傾向を示すように補正されているようだとのこと。

http://climateaudit.org/2009/06/29/the-talking-points-memo/

NOAAは生データの影響を出来るだけ隠そうとしているように見えますが、NOAAが疑惑を晴らすためには均質化に使ったコードを公開すべきでしょうね。

アメリカでも温暖化詐欺に関しては、研究者よりも気象関係者の方が遥かに詳しいです。

Re:IPCC-Gate

  • by はれほれ
  • 2010/07/15 21:51
こんにちは、はれほれです。

>CO2温暖化説は破綻しているものの、政治的決断を誰かが下さないと暴走は止まらないと思います。
★残念ながらこちらでは政治家の間では反対する人はいません。少なくとも政党レベルでは皆同じ方向を向いています。京都議定書は衆参両院とも全会一致で批准されています。(笑)自民党から共産党まで賛成するということ自体がすでにおかしなことだと思わないのでしょうかね。赤祖父先生は「温暖化に反対する人は悪人であるというプロパガンダが影響している。」とおっしゃっていましたが、確かにその通りだと思います。こういう小細工では環境団体のほうがはるかに巧みです。「善人にしか見えない服」を売りつけた「裸の王様」のペテン師も真っ青でしょう。
先日の選挙でねじれ現象が起こりましたが、「地球温暖化対策基本法案」が再提出されれば成立するのは確実な情勢です。これ以上国力を低下させるのを黙認するわけにはいかないので何か妙案はないものかと思案中です。

>duketさんのリンク先は読めませんが、下記のNOAAの反論のことでしょうか?
>http://www.ncdc.noaa.gov/oa/about/response-v2.pdf
★リンクが切れていますね。組織の反論ではなく、だれか個人のブログのような記事でした。

>既に古い話ですが、NOAAの反論に対するWatts氏の反論が出ています。
>NOAAが比較したのはUSHCN2で、補正(均質化、と呼ばれていますが)を加えた後の“良いステーション”のデータと、補正を加えた後の“悪いステーション”の気温変化の傾向が一致するということ。
★ありがとうございます。 この記事は見落としていました。NOAAの反論は「悪いステーション」ではなく「すべてのステーション」との比較ですね?

>それに対して、Watts氏はステーションの生データで比較すべきだと主張しているわけです。
>NOAAは生データの影響を出来るだけ隠そうとしているように見えますが、NOAAが疑惑を晴らすためには均質化に使ったコードを公開すべきでしょうね
★私もそう思います。またGHCN2にしても同様です。こちらはさらに脱落したデータと残存しているデータの比較が必要になると思います。NCDCはもっときちんとした情報公開をするべきでしょう。

>アメリカでも温暖化詐欺に関しては、研究者よりも気象関係者の方が遥かに詳しいです。
★こちらでは少なくとも気象予報士会の場合はそのようなことはありません。温暖化の恐怖をあおる人もいるくらいですから。(笑)

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